☆このブログで伝えたいこと
・「不器用」なことは良いこと
・「不器用」は、自分のやりたいことをやれる行動力や、人の気持ちを考えられる優しさにつながっている
・迷うことは無駄じゃない。迷ったぶんだけ、必ず人間としての「幅」となって表れる
こんにちは、きなこいぬです。
「何か」をできるようになるためには、その「何か」をするしかない。
これまでの人生を通じて自分で掴み取った、私にとっての真実です。
自分語りのようになってしまい恐縮ですが、今日はこのことについて少しお話をさせてください。
「仕事」をできるようになりたくて「勉強」し続けた日々
例えば、私は小学校から高校までずっと野球をやっておりました。
手前味噌ながら地肩は非常にいいものがあったのですが、技術はまったくのゼロ。
「野球」をもっと上手くなるために、私は「野球」をし続けました。
結局、部活としては高校まで野球を続け、その後もちょいちょいと草野球をしております。
例えば、私は幼稚園に通っていた頃、「独楽(コマ)回し」が大好きでした。
しかし、最初は上手く回すことが全くできなかった。
「独楽回し」をできるようになるために、私はひたすら「独楽回し」をし続けました。
そのうち、私は独楽回しが得意になり、友達に教えるようになりました。
そして、いつしか私は大人になり。
社会人として働き始めると、これまでとは比にならないほど世の中は「分からないこと」だらけだと感じるようになりました。
そして、何かを「良い」とか「悪い」と言うのは、とても難しいことだと感じるようになりました。
絶対に正しい一つの「正解」などそうそうあるもんではないですからね。
私は、周りの上司・先輩たちに認められたくて、何よりも、自分が仕事を通じて誰かの役に立てているという実感が欲しくて、「もっと仕事ができるようになりたい」と強く思っていました。
そして、私は「仕事」をできるようになるために、ひたすら「勉強」をし続けました。
具体的に言うと、特に本を読み漁りました。
とにかく、分からないことだらけでしたからね。
知識を身に付ければ、仕事ができるようになると思っていました。
とにかく、平日・休日関係なく、時間を捻出しては遊びもせずとにかく勉強、勉強、勉強。
そんな時期がありました。
努力を「正しい方向」に向ける
でも、それだけ自分は努力しているつもりでも、期待していたような成長は実感できませんでした。
私が尊敬していた仕事ができる先輩たちに、退勤後や休日に何をしているかと聞けば「ゲーム」とか「ギター」とか「パチンコ」という答えが返ってきたものです。
仕事以外の時間は、自分の趣味などに充てて充実した時間を過ごしているというわけですね。
うーん・・・この差は一体何なんだ!!
自分はこんなに勉強しているのに、何で先輩たちに追いつけないんだろう。
まあ、自分は要領が良い方ではないし、頭も良くないから、努力の量でカバーしていくしかないんだな。
そう思っていました。
これは、今振り返ってみて、決して間違いではなかったと思います。
しかし、それだけでは足りないものがある。
それは、努力を「正しい方向」に向けることです。
ある日私は、天啓のように「ビビビっ」と、ある考えに至ったのです。
そうか、「仕事」をできるようになるためには、「仕事」をするしかないんだ。
子どもの頃から、「野球」をできるようになりたければ「野球」をする、「独楽回し」ができるようになりたければ「独楽回し」をする、自然とそういう正しい努力ができていたはずなのに。
私は、「仕事」ができるようになりたいと思っていたのに、「勉強」を頑張り続けていたわけですね。
そのことに気付かされたわけです。
私は、こういうことにいちいち自分で気付かないと前に進めない人間なのです。
つくづく、不器用だな〜と思います。
「不器用」なことは絶対に悪いことじゃない
私は本当に不器用で、色んなところで遠回りをしてきた人間です。
普通の人なら頭で考えれば分かるようなことが、実際に自分でやってみないと分からなかったりします。
不器用なのに変なところで行動力があって、後から振り返れば悪筋の決断をしてしまい、そのせいで大変な苦労をしたこともしばしば・・・
でも、ですね。
もし、私と同じように不器用な方がいたとしたら。
それでも、不器用って悪いことじゃないですよって、強く伝えたいです。
不器用だから、やってみないと分からないから。
結局、やりたいことは大体やってこれたなあ・・・という実感があるのです。
そして、あれこれと無駄なことも考えてきた分だけ、人の気持ちを少しは考えられる人間になれたかなあとも思うのです。
私は自分の不器用さに失望していた時期もありましたが、今では自分の個性として受け入れています。
その過程で、私がすごく励まされた言葉がありますので、最後に皆様へご紹介します。
以下、井上雄彦さんの漫画『バガボンド』31巻より引用させていただきます。
ただ真っすぐに一本の道を進むは美しい じゃが普通はそうもいかぬもの
迷い 間違い 回り道もする それでええ 振り返って御覧
あっちにぶつかり こっちにぶつかり 迷いに迷ったそなたの道は きっと誰よりも広がっている
道が広がった分おぬしは 誰よりも人に優しくできる
わしも 武蔵も なれなかった人間になれる
(井上雄彦 『バガボンド』 31巻 より)
私は、こんな不器用な人が大好きです。
本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
◇きなこいぬ◇