☆このブログで伝えたいこと
・自分を大切に思えると、人のことも大切に思えるようになる
・影響の輪に集中しよう
・自分だけはいつでも自分を励ますことができる!
こんにちは、きなこいぬです。
先日の記事で、心理学の「ABC理論」というものをご紹介しました。
ABC理論とは、簡単に言うと
A・・・出来事
B・・・潜在意識
C・・・思考、感情
そして、
A(出来事) ✕ B(潜在意識) = C(思考、感情)
という関係性を示すものでした。
つまり、同じ出来事に遭遇したとしても、人によって異なる思考・感情が生まれるということ。
そして、その違いの原因となるのが「潜在意識」ということです。
出来事は事実であり、自分でコントロールすることはできない。
しかし、潜在意識は自分次第で変容させることができるものです。
潜在意識を変えるものとは何か
では、人の潜在意識を変えるものとは何か。
名著と呼ばれ長年に渡って読み継がれた本でしょうか?
あるいは、名作と呼ばれ愛され続けた映画でしょうか?
確かに、それらの影響を受けることもあるでしょう。
しかし、人の潜在意識を最も大きく変容させるもの、それは自らの「経験」であると私は考えます。
自分が日々の生活を送る中で、自分の感性と言葉で掴み取った真実。
それが経験です。
ここで、岩明均さん原作・室井大資さんの漫画作品『レイリ』より、ある場面をご紹介します。
この『レイリ』全6巻で完結する比較的短い作品ですが、紛れもない名作です。
わたしは・・・
・・・間違っていました・・・・・・!
人をいとおしむ思いとは 自らをいとおしんでこそ生まれるのです
自分の身がいとおしいからこそ 命は惜しい 殺されるのは恐ろしい
でも だからこそ 愛する者をこんな恐ろしい目には遭わせたくない!
何よりも わたしが自身の命を邪険にしたのでは
わたしをいとおしんでくれたみんなに顔向けができぬ!
――今はそう思うのです
だから もう死にたいとは思わない
思ってはいけない
(原作:岩明均、作画:室井大資 『レイリ』6巻より)
レイリはこの物語の主人公です。
子どもの頃に家族を亡くし、自暴自棄で斜に構えたような生き方を続けてきました。
作中にも何度か出でくる表現ですが、彼女は「死にたがり」だったのです。
しかし、上の場面からも分かるように、彼女は変わることができました。
作戦はいつだって「じぶんだいじに」
レイリの生き方を変えたのは、潜在意識の変容であると言えるでしょう。
そして、レイリの潜在意識を変えたのは、彼女を愛する人たちとの出会いです。
自分が「大切な存在」として扱われることを通じて、自分も自身を大切にできるようになった。
そして、自分を大切にできるようになることで、人のこともまた自分と同じ大切な存在だと気付くに至ったのです。
さて、レイリの場合は、彼女のことを大切な存在として認めてくれる人たちがいました。
しかし、自分の周りにそのような人たちがいない場合、私たちはどうすればいいのでしょうか?
どうすれば、自分のことを「大切な存在」だと思えるようになるのでしょうか?
その答えは一つです。
自分で自分のことを大切にするのです。
「自分はよくやっているよな」「今日もがんばったな」「いいとこあるじゃん」
こうしたほめ言葉を、自分にたっぷりと浴びせてあげましょう。
ドラゴンクエストには「いのちだいじに」という作戦がありましたね。
これを大いに参考にしましょう。
作戦はいつだって「じぶんをだいじに」です!
「影響の輪」に集中しよう
自己啓発書の金字塔と言われるフランクリン・コヴィー氏の「7つの習慣」の中に、「関心の輪」と「影響の輪」という概念が出てきます。
有名なキーワードなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
関心の輪は、自分がコントロールできない範囲。
影響の輪は、自分がコントロールできる範囲のことです。
そして、私たちは自分がコントロールできることに集中し、それ以外のことは潔く手放すべきです。
7つの習慣に限らず、これまで多くの人たちがそのことの重要性について述べています。
私たちは、いついかなるときでも、自分のことを大切にすることができます。
全ては自分の心持ち次第です。
苦しいときには綺麗事のように聞こえるかもしれません。
私もそうでした。
それでも、この事実を忘れてはいけないと思います。
自分を守るために自分のことを大切にする。
そのことが、自分にとって大切な人を守ることにもつながっていきます。
本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
◇きなこいぬ◇