僕はやまだたいちに「本当に格好悪いことは何なのか」を教わった。

僕はやまだたいちに「本当に格好悪いことは何なのか」を教わった

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☆このブログで伝えたいこと

 

無様な姿を晒すよりも格好悪いことがある

・いま自分が置かれている状況は、すべて「自分」がつくり出していると考える

・自分にとっての「格好良い」の基準を持とう

 

こんにちは、きなこいぬです。

 

以前の私のブログで、中島孝志さんの著書『もうちょっと仕事が好きになるだけで成功できる』の中から、

「みっともないことを堂々とできる人が最高にカッコいい」

というフレーズをご紹介しました。

 

 

みっともないことを堂々とできる人って、どういう人だと思いますか?

きっと、人目を気にすることなく、自分のできることに没頭し、目指すところに向かって突き進む人だと思うのです。

 

そして、そんな人物として、私が思い当たる人が一人・・・

それは、 山田太一 です!

 

本当にはずかしいことって、何なのか

本当に恥ずかしいことって何なのか

山田太一って誰?という人のために説明します。

山田太一は、こせきこうじさんの作品『ペナントレースやまだたいちの奇蹟』の主人公で、プロ野球選手です。


 

山田太一は子どもの頃からずっと野球をし続けてきたものの、まともな戦力として扱われたことが一度もないほど、野球がド下手だったのです。

そんな山田太一がなんとなんとプロテストに合格して、弱小球団であるアストロズという球団でプロ野球選手になり・・・という話なのですが、とても面白くて勇気付けられる素晴らしい作品なので、詳しく知りたい方はぜひ読んでいただきたいです。

 

今日は、そんな名作『ペナントレースやまだたいちの奇蹟』より、チームの中心人物の一人である、平田のセリフを皆様にご紹介したいと思います。

 

ふん、なにがはずかしーだ

おめえらも山田太一みてーに 「一軍で大活やくして自分の手でアストロズを優勝させてやる」と考えてたんじゃねーのか

プロで生きてこーってんだから そのくれー考えてあたりめーだよな

ところがよー アストロズはどん底の最下位の連続でそのアストロズの一軍にもいけねーでくすぶってるもんだから・・・・・・

はずかしくってそんなこともいえなくなっちまう

おれも・・・・・・そうだった

だがよー・・・・・・

かっこつけてやる気ねーふりしてるほーが よっぽどはずかしくはねーか

 

(こせきこうじ 『ペナントレースやまだたいちの奇蹟』1巻より)

 

平田

 

平田のこのセリフは、先ほどの中島孝志さんのフレーズと相通ずるものがあると感じます。

 

いま自分が置かれている状況をつくっているのは全て「自分」である

つくる

夢を持って入ってきたプロ野球の世界。

しかし、そこで待っていた現実は、お荷物球団と言われる弱小アストロズの中でさえレギュラーに定着できないという自分たちの無力さ。

 

私も高校まで野球をやっておりましたのでよく分かるつもりですが、地方大会レベルでも上位校ともなれば、レギュラーはもちろんのことベンチに入っている控え選手でも、こりゃーかなわないというスゴイ選手はゴロゴロいるのです。

ましてやプロ野球選手ともなれば、その中のトップ・オブ・トップの人たちだけが集結しているのですから、試合出れなかろうと二軍だろうと、プロの時点でみんな化け物揃いなんです。

 

そんな化け物達が集っている中で、生き馬の目を抜くような生存競争を勝ち抜いていかなければならないのがプロ野球選手の世界ですから、思うように試合に出られない方がむしろ「当たり前」なのかもしれません。

そして、その「当たり前」の状況に慣れきってしまっていたのが、アストロズの選手たちだったわけですね。

件の平田も、試合が始まった頃は全くやる気などなかったのです。

しかし、とびきり野球が下手でも、誰よりも野球を愛し、野球をするのが楽しくて幸せでしょうがない山田太一の姿を見て、思い出すわけですね。

 

自分はなぜ野球をしているのか、なぜプロ野球選手になったのかということを。

 

平田は、自分がいま結果を出せていないのは「まだ本気で取り組んでいないからだ」あるいは「こんなどうしようもない球団に入ってしまったからだ」と考えていたのかもしれません。

しかし、山田太一に出会い、「何か」を感じたことで、平田はいま自分が置かれている状況をつくり出しているのはすべて自分が原因であるという考え方に変わったのだと思います。

そして、変わることができないチームメイトたちに自分のこれまでの姿を重ね合わせ、冒頭に紹介したセリフへと繋がっていくわけです。

 

「本気でやった、でも結果が出なかった、これはすべて自分の実力が原因だ」

この現実を受け入れる覚悟があるかどうかだと思います。

 

受け入れられない人たちは、結果が出なかったときの言い訳を残しておこうとするために、全力を出さないようになる。

あるいは、「がむしゃらにやったってどうせ意味ないよ」と冷めた態度になる。

 

平田は、山田太一に触発されて、自分が自らの意思でプロ野球選手になったことの意味を、そしてその覚悟を今一度呼び起こされたのだと思います。

 

自分にとっての「格好良い」の基準を持とう

かっこいい

頭の良い人間、仕事ができる人間になれるかどうかは分かりませんが、格好悪い人間にだけはなりたくないと常々思っています。

「格好良い」「格好悪い」って、子ども染みた言い方のようですが、自分の価値観に沿った充実した人生を送るためにはすごく重要なキーワードのように感じています。

 

私にとっての「格好良い」とは、

「やる前からできないと決めつけたりしない」

「自分が結果を納得して受け入れられる程度には全力を尽くす」

「言い訳をしない」

こんなところですね。

そして、これらは全て自分の心がけ次第で出来ることです。

何も、「いついかなるときも周囲の期待に応えるスーパースターであれ!」という訳ではありませんから。

少しハードルを下げた自分にとっての『格好良い』の基準を持っておくと、少しずつ人生が良くなっていくと思います。

 

本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

◇きなこいぬ◇

 

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