【世界的名著『道は開ける』より②】一度に一つの仕事に取り組もう

道は開ける②

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☆このブログで伝えたいこと

 

・人間の能力には限界がある。一度に取り組む仕事は一つにしよう

 

擬似的マルチタスクで高い集中力を保ちながら仕事の山を乗り切ろう

 

・仕事にもセーブポイントが必要

 

こんにちは、きなこいぬです。

 

今日は、前回のブログに引き続き、デール・カーネギーの超名著『道は開ける』から、読めば私たちがぐっと生きやすくなる3つのエピソードを取り上げていきます!


 

今日は全3回構成の第2回、2つめのエピソードをご紹介します。

一度に一粒の砂、一度に一つの仕事

砂時計

2つめのエピソードに登場するのは、死傷者記録係という過酷な任務で戦地に従軍したテッド・ベンジャミーノという人です。

命の危険に晒されながら過酷な任務に取り組み、心身ともに憔悴し切っていた彼は、軍医からこんなアドバイスを受けました。

『テッド、君の人生を砂時計と考えて見るんだ。

砂時計の上部には、無数の砂が入っている。

そして、それらの砂はゆっくりと、一定の速度で中央のくびれた部分を通過していく。

この砂時計を壊さないためには、君や僕が余計な手出しをせずに、砂の一粒一粒がくびれた箇所を通過するままにしておくほうがいい。

君にしても、僕にしても、他の誰にしても、この砂時計そっくりなのさ。

朝、仕事をはじめる時には、その日のうちに片づけてしまわなねばならないと思われるものが山ほどある。

けれども、我々には一度に一つのことしかできないし、砂時計の砂がくびれた部分を通るように、ゆっくりと、一定の速度で仕事を片づけるしか手はない。

さもないと、肉体や精神の働きが狂ってしまうのだ』

 

私は、軍医から「一度に一粒の砂・・・・・一度に一粒の仕事」という言葉を聞いた記念すべき日以来、ひたすらこの哲学を実践してきた。

この助言のおかげで、私は戦争中、心身ともに救われたのだ。

 

(デール・カーネギー 『道は開ける』より)

最近、「シングルタスク」「マルチタスク」という言葉をよく聞くようになりました。

本来、人間は「マルチタスク」つまり一度に複数のタスクを同時並行で進めることが極めて苦手で、生産性も著しく低下するのだそうです。

かといって、たった一つのことだけ続けていればいい仕事など、世の中にはありませんよね。

擬似的マルチタスクのすすめ

マルチタスク

そこで私がおすすめするのは、「擬似的マルチタスク」です。

擬似的マルチタスクとは、一極集中で一つずつ仕事を片付けていく「シングルタスク」モードを何度も切り替えることで、結果的にマルチタスクを実現している状態にすることです。

ポイントは、「手を付ける仕事は一度に一つだけ」このルールを守ることです。

なぜなら、人間の能力には限界があるからです。

複数のタスクのことを同時に考えながら進めようとすると、クオリティが落ちやすくなり、どんなに優秀な人でもミスが生じやすくなります。

 

また、擬似的マルチタスクは、デビッド・アレンが提唱している「GTD(Gettinng Things Done)」とも通ずる考え方です。

GTDが行っているのは「仕事からタスクへの細分化」ですが、擬似的マルチタスクも本質は同じこと。

両者とも、目の前にあるタスクを処理すればいい状況をつくり出すことを目指しているのです。

あれこれ余計なことを考えずに済むようになるので、仕事のストレスも軽減することができます。

 

※GTDに興味がある方には、デビッド・アレンの著書『はじめてのGTD ストレスフリーの仕事術』がおすすめです。


仕事にもセーブポイントをつくろう

セーブポイント

あなたは、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)は好きですか?

私は年齢的にドンピシャでドラクエ・ファイナルファンタジー世代なので、そりゃもう夢中でやりましたね〜。

ちなみに、私が一番面白くて感動したRPGはドラクエでもファイナルファンタジーでもなくて、幻想水滸伝Ⅱというゲームなのですが。


 

世の中に絶対はありませんが、あなたがもし幻想水滸伝Ⅱをまだプレイしたことがなかったとしたら、絶対に損していますよ!

 

これ以上ゲームの話を続けると脱線してしまうのでこの辺でやめておきますが、なぜ私が突然RPGの話をしだしたのかというと、RPGには必ず付き物である「セーブポイント」の重要性を伝えたかったからなんです。

私たちの仕事にもセーブポイントをつくりましょう、ということです。

 

シングルタスクを何度も切り替えることで結果的にマルチタスク状態の実現を目指すのが、擬似的マルチタスクです。

そこでポイントになるのが、シングルタスクをどのタイミングで切り替えるかということなんです。

例えば、一つひとつの「タスク」を「RPG」に当てはめて考えてみてください。

ドラクエⅥをクリアーしたら、次はドラクエⅦをやろう。Ⅶもクリアーしたら、次はドラクエⅧにいこう!

もし一つひとつのタスクのボリュームがこんなに大きかったとしたら、擬似的マルチタスクの実現は不可能なのです。

私たちは日々の仕事の中で、ドラクエⅥも、ドラクエⅦも、ドラクエⅧも同時並行で進めていかなければならない。

だからこそ、セーブポイントを上手く活用しながら、プレイするゲームと場面を上手に切り替えていく必要があるのです。

セーブポイントのつくり方=タスクの区切り方ということです。

 

タスクの区切り方には、「切りのいいところ」で区切る方法と、あえて「切りの悪いところ」で区切る方法があります。

どちらにするかは、自分の性格やタスクの特性等を踏まえて、その時々で選択すれば良いと思います。

いずれにしても大事なのは、タスクの区切り=セーブポイントなのですから、そこからちゃんとゲームを再開できることです。

つまり、一度中断した仕事に関するタスクを再開したときに、「自分は何をどこまでやったのか」「これから何をどうするのか」をちゃんと思いだせるようにしておくこと、それを意識してタスクを区切っていくことをおすすめします。

 

区切り

 

本日も、当ブログをご覧いただきありがとうございます。

次回も引き続き、デール・カーネギーの『道は開ける』を取り上げます。

読めば私たちが生きやすくなるエピソードの最後、3つめのエピソードをご紹介しますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

◇きなこいぬ◇

 

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