【世界的名著『道は開ける』より③】賢者には毎日が新しい人生である

道は開ける③

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☆このブログで伝えたいこと

 

「これまでの自分」「本当の自分」という考えにとらわれて苦しんでいる人に知ってほしい

 

・私たちは誰もが、いついかなるときも、なりたい自分になる「自由」を手にしている

 

・ただその自由を行使しないことを自分で選択しているだけ

 

こんにちは、きなこいぬです。

 

今日は、前回のブログに引き続き、デール・カーネギーの超名著『道は開ける』から、読めば私たちがぐっと生きやすくなる3つのエピソードを取り上げていきます!


 

全3回構成でお届けしてきた『道は開ける』シリーズも今日で第3回目。

いよいよラストとなる3つめのエピソードをご紹介していきます。

賢者には毎日が新しい人生である

新しい人生

3つめのエピソードは、不幸にも夫に先立たれ、しかも一文なし同然の状態になってしまったE・K・シールズ夫人という人のエピソードです。

ある日ふと読んだ文章によって、私は失意の底から立ち上がり、生きていく勇気を与えられました。

その文章中の天の声のような一句に対する感謝の念は、終生、変わらないでしょう。

その一句とは、「賢者には毎日が新しい人生である」というものです。

 

私は、この句をタイプで打って、自分の車の窓ガラスに貼りつけました。

運転中でも、絶えずこれを見ていました。

私には、一日だけを精一杯に生きるのなら、たいして苦にならないことがわかりました。

昨日のことを忘れられるようになり、明日のことを気にかけなくなりました。

毎朝、私は『今日は新しい人生だ』と自分に言い聞かせたのです。

私は孤独から生じる不安や、貧困による恐怖を克服することができました。

 

(デール・カーネギー 『道は開ける』より)

「毎日が新しい人生」・・・とは、一体どういうことなのでしょうか??

過去の自分にとらわれるな

過去

毎日が新しい人生。

私はこれを「過去の自分にとらわれるな」ということだと理解しました。

人生は、私たちが考えているよりずっと自由だと。

というよりも、私たちがどう考えるか次第で人生はもっともっと自由なものになるということです。

 

逆に言うと、多くの人が過去の自分にとらわれています。

特に、真面目で周りの目を意識するような人ほど、自己の人格の統一性や連続性を重要視します。

例えば、想像してみてください。

あなたは、昨日までずーっと無口で仏頂面の人でした。

それが、今日からいきなりニッコニコの笑顔でつまらない冗談をどんどん連発する人になろうとしたら、どう思いますか?

「◯◯さん、今日はどうしちゃったんだろうって思われるだろうな・・・」と思いますよね。

だから、大半の人は、これまでの自分と180度違うような突然のキャラ変をしたりはしません。

 

しかし、ここで大切なのは、「キャラ変をしない」ということと「キャラ変をしてはいけない」ということは全くの別物だということです。

「してはいけない」は勝手な思い込み。全て自分で「選択」している

選択

昨日までの自分と全く違うからといって、そういう自分になってはいけない ということは絶対にありません。

人からどう思われようと(もちろん法に触れたりするのは論外ですが)、私たちはいついかなるときも自分がなりたい自分になる「自由」を手にしています。

ただ、その自由を行使しないことを「選択」しています。

これは、社会生活を上手くやっていきたい、あるいは周囲の人と信頼関係を築きたいということを考えれば、極めて妥当な行為です。

人格が安定している人の方が、周りの人も安心して付き合うことができるからです。

 

自由を行使しないことの代償が、あなたのコントロールできる範囲に納まっていれば何の問題もありません。

問題は、これまでの自分との同一性にとらわれるあまり、生き苦しくてしょうがないところまで陥っている場合です。

そんな方には、平野啓一郎さんが提唱された「分人」という考え方を知っていただくことをおすすめします。

私にとって、この分人という考え方は、目の前の景色ががらっと変わるほどのエポック・メイキングなものでした。

分人という考え方を非常に簡単に説明すると、自分は「ひとりじゃないよ」ということです。

自分の中に、決して統一することのできない色々な人格がいるということです。

そして、その全てが紛れもない自分自身であるということです。

分人という考え方について詳しく知りたい方は、平野啓一郎さんの著書『わたしとはなにか「個人」から「分人」へ』を一読されることをおすすめします!

この本も、最高にエキサイティングで面白い一冊ですよ。


 

まとめます。

私たち誰もが、いついかなるときも、なりたい自分になる「自由」を手にしています。

その自由を行使するかしないかを、私たちが自分で「選択」しているだけです。

「これまでの自分」にとらわれてどうしようもなく苦しいとき、私たちは過去と決別し、全く新しい自分になってもいいのです。

必要なのは、その結果を引き受ける覚悟のみ。

それが、「賢者には毎日が新しい人生である」ということの意味です。

 

区切り

 

以上、3回にわたってデール・カーネギーの世界的名著『道は開ける』から、読めば生きやすくなる3つのエピソードをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の『道は開ける』シリーズの記事が皆様のお役に少しでも立つことを願っております。

本日も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

◇きなこいぬ◇

 

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